2014年10月12日
3連休の初日は家族の関係で身動きできなかった。しかし、11日の夕方、翌日の予定がぽっかり開いているのに気付いた。
今からだとパートナーを探している余裕はない。とりあえず、山道具を車に詰め込み、出発する。
関越道で眠くなり、PAで仮眠をとったので遅くなった。天神平ロープウェイ駐車場はなんと閉まっている。土合の駅で寝ることにした。

翌未明、準備をしていると声をかける人がいる。なんと、同じ会のD氏。前日は、烏帽子沢奥壁を楽しく登り、宴会をしていたとのこと。うらやましい。
車を天神平の下の駐車場に置き、朝5時30分ごろ出発。マチガ沢出会いは6時過ぎ。そこから巖剛新道に入る。時間がかかって、途中不安になったが、40分ほど歩いて、見晴台に到着。2名の先行パーティが見える。ここは、特にむつかしいところもなく、ガレた沢をひたすら登る。ゴルジュの手前で、そのパーティが休憩している。追いつくと、「シンセン沢は下ですかね」と問われる。途中、滝を登ったところがシンセン沢だったはず。彼らは、そこから降って行った。これでマチガ沢は貸し切り状態となる。
いきなり、滝に行く手を阻まれる。右から登り始めるが、ここは慎重にロープを出す。その後もいくつかの、急峻な壁が出てくるので、ロープを出す。

ゴルジュを抜けると、開けた斜面となる。歳のせいで喘ぎながら登って
いたら、沢が二手に分かれていて、知らず知らずのうちに左の沢を登っていたらしい。真正面に見えていた東南稜が、どんどん、右にそれていく。右の尾根を乗っ越すと、真下に東南稜の取付きが見える。降るのは問題なく、右の岩小屋の下を抜けて、取付きに向かう。既に10時半
である。

登山体系に従い、取付きから10mほど登って右トラバー
ス。しかし支点がなく引き返して直上する。少々被ったところがあって、ムーブが面白い。
ロープが延びたところで、特にテラスがあるわけではないが、ピッチを切る。2ピッチ目、フェースを右上し、凹角からバンドをトラバースしてリッジに至る。眺めがよく、西黒尾根を登山者が列をなしているのが見え
る。向うからも見えているだろう。東南稜の取付きに声があり、男女二人のパーティが登ってくるのが見える。3ピッチ目はリッジから草付になり、数メートルの垂壁の下を右に巻く。あと少しかと思われたが、この先、支点の有無が不安でピッチを切る。しかし、そこからほんの10メートル程度で、終了。オキの耳の直下でロープを畳む。終了は1時過ぎ。