剱岳 2019夏

2019/08/17〜19(計画は17〜20の予定)

一昨年に源次郎尾根を共に歩いたM女とY女とした約束「次は八ツ峰だね!」を「今夏実行しませんか?」というお誘いから始まった

最終的なメンバーは前回の2人に新たな2名の新人が加わり、男性2名と女性3名計5名の混成チーム

剱岳夏合宿の始まりである(YCCは会合宿や会山行というのはとくに無いので、あくまで有志での)

私以外の4名は初めての八ツ峰(剱岳は皆経験済み)。私が4人をガイドみたいなことするのはしたくないし、まして彼ら彼女らも面白くないだろう。力をつける意味でもここはパーティーを二つに分け、女性パーティーと男パーティーの二つで計画をたてることに。

テントも食事もルートも各チームそれぞれで相談し考え計画する。自立しながらも助け合う関係。いい加減は=良い加減でもあるのだ。

当初の計画は、女性チームは登攀1日目に本峰南壁又は六峰Cフェース、男チームは源次郎一峰側壁又は本峰南壁 。2日目に女チームは八ツ峰上半から縦走、男チームは八ツ峰下から縦走、3日目は全員で龍王岳東尾根

さて、実際は…

1日目:長野側からの混雑と時間がかかることに懲りてるので富山側から入ることに。前夜に夜行バスで富山まで、そこから電車とバスを乗り継ぎ室堂まで。室堂から途中の剱御前小屋でコーヒータイムを入れても2時間40分程で剱澤小屋のテン場へ到着した。

荷物の多い女性チームはなかなか来ない。何故あんなにザックが大きいのだろう⁇何が入ってるのだろう⁇と不思議でならない。女性チームのテント受付とテント場所の確保もしておく。1時間程で女性チームが合流。

テント設営後に皆で剱沢の雪渓を偵察に行く

帰りに小屋にてビールで乾杯!ついでに記念撮影パチリ!

ビールを確保しテントに戻り晩飯と翌日の打合せ

日頃の行いが悪いのか予報が悪くなる方向へと変わったようだ。天気が良いのは登攀1日目だけのようで2日目の昼頃から悪くなるとのこと。登攀日1日目の明日も15時くらいから雨予報。明日1日だけしか登れないかもしれないつもりで各チームで計画を相談することにした。結果お互い共に八ツ峰をメインにしようということになった。

結果、女性チームは、5.6のコルから八つ峰縦走〜本峰〜別山尾根〜BC

我々男チームは、6峰Aフェース中大ルートから八つ峰縦走〜本峰〜別山尾根〜BC

となった。

2日目:男チームが女性チームよりも30分程早く出発(2:45頃)

長次郎雪渓に入ってしばらく登ると雪渓のど真ん中にポッカリ穴が!まだあたりは真っ暗闇なのでよく状態が見えない。一応ザイルを付け偵察に雪渓の上へ。渡れそうなルートを確認できたのでここは巻かずに雪渓を対岸へトラバースする。1・2峰間ルンゼを過ぎたあたりから明るくなり6峰Aフェースめがけてひたすら登る。

休暇しながらゆっくり支度して私がトップで取り付く。とくに難しくはないが、朝一にはそこそこ細かいフェースが緊張感を生む。

kenがフォローのとき女性チームが下から上がってきた。思ったより早いのでビックリ!女性チームの体調も調子も良さそうで安心する。

(写真上下:下から3人が上がってくるのが見える)

5・6のコルへ向かう女性チームとAフェースを登攀中の男チーム(写真下:女性チームが撮ってくれたもの)

順調に登り登攀時間50分程でAフェース終了

さぁ、ここから八つ峰上部縦走である。

途中女性チームが後方を登ってるのが見える。今のところ順調な様子で安心する。

途中、前方に先行パーティーが見えた、かなり早いパーティーで追いつきそうでなかなか追いつかない。途中このパーティーが休憩してるところでやっと追いつく。挨拶したとき「どこから来たんですか?」など質問を受ける。富山県警山岳警備隊の方々でした。どうりで早いはず。警備隊の方が休憩中なので先を行かせていただき本峰ピークへ!

10:10登頂!

軽く休憩したら早々下山にかかる。カニのヨコバイでお約束の待ちがあったがそれほど渋滞には巻き込まれずに12時頃には剣山荘に到着!乾杯ビールと小屋飯で小屋の贅沢な時間を味う。

テントに戻って倒れたように爆睡してしまう、途中雨も降り出す。kenはまだ爆睡中だ。女性チームのことが心配であるが彼女達の技術と体力なら大丈夫だろう。

16時近くなってもまだ降りてこないので、心配してたころ、たまたま下山してきたクライマーらしき若い女性に尋ねてみたら、ゆっくりだが登頂して下山してるとのこと。(たまたまだがこちらのお尋ねした女性は女性メンバーの1人が掛け持ちする会の仲間であった)

17時くらいに「おつかれさまです」と懐かしき声!よく頑張りました。強くたくましくなった3人を見て嬉しさと安堵感が込み上げる。

彼女達が登頂したときの写真はこちら

翌日から天候が崩れる予報で最終日もさらに悪くなる予報。相談して1日早めて下山することに決定。そうなれば富山で打ち上げだ!

翌日はゆっくり起き出してと言いたいがジジイの習慣の早起きは変わらず。気持ち良さそうに寝るkenも変わらず。女性軍も思ったよりも早く起きてきた。朝からお喋りに花が咲いていた。若いkenはそれが不思議なようで笑っていた。女性のお喋りは元気のバロメーターなのである。

さぁ、後は帰るだけ。我々男チームはささっとパッキング。いつものように女性チームの片付けを待つ。

帰りの御前小屋からは少し遠回りになるが人が少ない方を行く。天気も景色も最高だ!(このあと土砂降りの雨になるが)

足取り軽く、荷物はデカい !ん〜何故こんなにデカいのか不思議だぁ…

ミクリガ池のカフェでお茶をし、室堂近くの小屋で温泉で汗を流す。土砂降りの雨が小降りになったところで室堂。そして富山駅へ。

新幹線の発車まで日本酒と魚が旨い地元の居酒屋にて打ち上げ!

メンバー:T.O・ken・Mika・Yumi・Aki

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