滝谷出合〜四尾根 2019夏

2019/08/10〜11

当初は4日間で滝谷出合〜四尾根登攀後北鎌尾根へ継続(横尾まで降りてそのまま槍ヶ岳北鎌尾根)の予定で入山したが…。(結果的には北鎌はやらずに下山することに)

途中のSAで仮眠しながら8:30頃にやっと新穂高温泉に到着。日頃の疲れと睡魔には勝てずだいぶ遅くなってしまった。

運転の疲れもあってのんびりと支度して9時半過ぎに出発

滝谷出合到着はお昼頃に。登攀装備を身に付けいざ滝谷の中へ

雪渓の横や上を行ったり、ブリッジを潜ったりしながら進む。

長いブリッジの潜り、雪渓と壁のコンタクトラインを歩き、雪渓が切れ残る雪渓も薄いことから一旦川底へ降りることにした。高さもあることから安全を取って懸垂することに。支点は雪渓で。雪の隙間を広げうまくロープを回した。いざ降りようとしたその時!

その時ポッケを触ると、そこに入れてたはずの携帯がない!!!アチャー!!やっちまったー!落としたみたいだ。

さっき潜ったブリッジの下の下の石ころや流れ、雪渓の脇や上を探してみるが見つからない。何度か往復して探してみたがやはり見つからず、しょうがなく諦めて先を進むことに。これで北鎌尾根への継続は無くなった。時間も1時間少しロスすることに。(kenには申し訳ない)

携帯を失くしたために自分が撮った写真も無くなってしまった(そのため写真が少ないです)

気を取り直して先を急ぐ。目の前には雄滝が。

雄滝雌滝の前には大きな雪渓があり下からは取付なさそうなので雪渓の上から行くことにする。雪渓の末端まで行きそこからクライムダウンするつもりで恐々雪渓を先まで行くと途中ドンと足元から大きな音が!終わったと思ったが 運が味方してくれたようだ。一度引き換えしラインを少し変え再び雪渓の先へ。今度は無事に末端まで。後続のkenから私の後ろにピシッと亀裂が走ったとのこと!

雪渓の末端をバイルを使ってクライムダウンして滝底へ。ザレを慎重に登り雄滝高巻きの取付へ

ラインは読めてるのでこの先のことも考えるとここはクライミングシューズよりもアプローチシューズの方がいいだろう。雪渓の処理を考えたこともあって私だけ登山靴で入ったこともありここはアプローチシューズを履くkenに1ピッチ目を任せることにした。私は登山靴のまま進む。

すぐに1ピッチ目が終わり、そこから先は以前にも登ってる私がリードする。

1ピッチ目フォロー中の私(ここは登山靴で)

落口までトラバースしてるところ。携帯紛失の凹みか4日分の荷物が重い。

さっきまで登ってきた雪渓を覗く。この時期は雪渓の状態とその処理が肝である

雄滝をサクッと終わらせ、次は滑っていかにも滑りそうな滑滝へ。

さすがにここはクライミングシューズに履き替える。私リードで取り付く。途中残置ピンで1本ランナーを取ったあと濡れたスラブをランナウトに耐え突破する。全荷背負ってではなかなかの厳しさだが楽しい。

ここで先行がいることに気づく。滑滝3ピッチ目でその先行パーティーに追いつく。男女のパーティーのようだ。その先行パーティーのフォローの女性が登るのを待って、ここでkenにリードを交代して登ってもらった。

滑滝を突破し、その先の雪渓で先行パーティーが悩んでるところをお先に行かせていただいた。雪渓と壁のコンタクトラインを慎重に進み雪渓の上に出ると目の前には滝谷の合流点

C沢に入るころには途中のトラブルもあったせいでいい時間になってしまった。我々はヘッ電残業覚悟でスノーコルまで進むことにした。案の定スノーコル手前で日が沈む。暗闇の中ルートを探す。野生の感でなんとかスノーコルへ。テントを立て酒と食事で喉を潤し腹を満たす。テントを担いできたおかげで快適な夜を過ごせた。

2日目:明るくなるころに登攀再開。天気は良さそうだ。つるべで順調にロープを伸ばす。途中下を覗くと昨日のパーティーが上がってくるのが見えた。昨日は合流点でビバークだったのだろうか。

4日分の全荷を背負っての登攀はそれなりにしんどい。慎重になる分時間もかかってしまう。

それでも10時過ぎくらいには稜線に抜けることができた。途中の穂高岳山荘で少しゆっくり休憩して、明るいうちに新穂高温泉へ戻ることができた。

すぐにロープウェイ乗場横の派出所にiPhoneの保証を受けるための紛失届を出した。これで一安心。

このあとの剱岳山行では携帯にバンジーコードを付けたのはいうまでもない

滝谷出合〜四尾根(新穂高温泉〜滝谷出合〜四尾根〜穂高岳山荘〜新穂高温泉)

メンバー:t.o・ken

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