2020/12/12〜13 「八ヶ岳ベーシックアイスクライミング&ちょこっとバリエーション」
2020/12/12:裏同心沢〜大同心南稜と南稜バリエーション(途中まで)
2020/12/13:ジョウゴ沢〜硫黄岳ピーク
メンバー:O崎、I原Y江、HG、M崎、T橋(男3・女2)
車一台フル乗車で八ヶ岳赤岳鉱泉へ。上の駐車場にはけっこうな車の数。やはり人が多そうな予感。まぁyccだけでも10人近く入ってるのかな(それぞれパーティーごとバラバラに)
3人テント、1名テント、1名小屋泊。
私は1人コロナ事情(密防止)でソロテン&ソロ鍋、今流行りのソロキャンプ的感じ。
鉱泉に到着すると想像してたよりも人とテントの数が少ない。テント受付(小屋泊も)は消毒があるからと10時からになってるようだ。なるほどそれもあってか皆出足が遅いのかも。
初日は皆(我ら5人パーティー)で裏同心へ。時間あれば大同心南稜へ行く予定。そのつもりでガチャをザックに詰めいざ出発!
裏同心へ着くとやはり順番待ちの人が…
フリーで横をすり抜けるわけにもいかないので順番を待って我々もフリーのHG以外はロープを結んで抜ける。今シーズン初アイス。久しぶり氷の感触とアイゼンの感覚を楽しむ。
アイスの女王ことI原女史
最近ノリに乗ってるM崎と後ろに私
そんなに長い順番待ちも無く最終ピッチへ。
HGがフリーで、残り2組でペアを組んで進む。I原女史がリードで私と。T橋リードでM崎とペア。若手女子期待のT橋はアイス初リード(前のピッチで擬似リード済)
おニューのダートで初リードのT橋Y子
安定して登っていく。道具の進化もあるが昨シーズンの平爪アイゼンでの基礎と今シーズンフリーを頑張った成果が出てるのだろう。
大同心基部へ到着してホッとするT橋とHG
大同心南稜の取付へ到着するとすでに2パーティーが取り付いており途中順番待ちの様子。
先ずはM崎とI原ペアでM崎リードでノーマルルートをスタートし順調に1ピッチ目終了点へ。2ピッチ目は先行パーティーの順番を待ってI原女史リードでテラスまで。
我々は私とT橋HGの3人。HGリードでスタートするが左のバリエーションは面白いけど上に行くと下からの印象よりも壁が立ってきて難しくなるよと言った私の説明の言葉も興味に変わったのか簡単な右から行かずに左のフェースから左、左へとルートを進めていった。
もちろん残置支点もほぼ無い。ますます左手の難しい方は進んでいく。過去私も左側のフェースを登ったことがあるがそれなりに難しかった記憶があるので少し心配だ。
彼も気が済んだと思うし、そろそろ日暮れも近いので時間切れだから下降してと頼む。下降ルート取りと方法を指示したがなかなか理解してもらえなくて少し時間がかかる。途中皆のヘッデンをザックから集め暗くなった時の下降路も確認をしておく。その後下降もスムーズにうまくいき暗くなる前には大同心稜上部の危ないところを抜けることができた。
2日目最終日
今日はジョウゴ沢〜上へ抜けるルートへ。途中で乙女の偵察へ(状態良ければ登るつもりで)
ジョウゴ沢もまだ登れるかわからないが行くだけ行ってみることにする
ここもさっそくそれなりの数のクライマーの姿が…
先行パーティーとその順番待ちパーティーが最初の氷を登ってるのでここはパスして巻道から上へ抜け先を急ぐことにする
最初の滝を抜けると冷たい風が… 微妙な天気。寒い。しばらく歩くと
乙女の下の喉の氷へ。氷が薄く細い。慎重に1人ずつそっと抜ける。
立派な乙女が姿を見せる。
今日は残業したくないのでここは上へ抜けることを優先して偵察だけとして先へ進むこととした。
大滝へ到着、あまり状態は良くなさそうだかなんとか1本はラインとれそうだ。
2パーティーに分かれて登攀
M崎がピュアアイスな大滝を登る。その後HGリードでT橋Y子も後を続く。
ここから先は私がガイド
最後に硫黄の壁にぶち当たる。最後の凹角を抜けると稜線へ。
硫黄岳頂上に人がいたので集合写真をお願いする
この先行の登山の2人組の足下を見るとハイキングシューズにアイゼンも履いてないようだ。登山道の状態を聞くととくに問題ないとのこと。昨今の冬山は安易なイメージなのかな。硫黄からの下降にも同じようなスタイルの人達とすれ違う。危険意識と装備への意識が山の怖い一面を知る我々とは認識が違うのかな。クワバラクワバラ。
山の世界でも世の変化を感じた今回の山行であった